チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

子ども観察

036 嫌い嫌いも好きのうち

次男3歳の頃、時折唐突に「おかあさん、スキ」と言って家内にすりよったり、抱きついてきたりしてた。そんな時家内は嬉しいような、困ったような表情で、「ありがとね。おかあさんもお前の事大好きだよ」と抱きすくめ、対応していた。なぜ『困ったような』…

035 動けばおもちゃ&動かせばおもちゃ

電車の中で遠足帰りの小学生(低学年?)の集団と乗り合わせた。先生らしき一人の女性を中心に何やら盛り上がっていた。何気なく見ているとその女性の手元で何かが動いていた。よくよく見るとハンカチで作ったねずみだった。その動かし方の上手い事。生きて…

034 オンブ・ダッコ・ハグ

長男(小3)の授業参観を終えて帰ろうと3歳の次男の手を引いて階段を下りていた時、一人の生徒が次男をオンブしてくれた。僕は「ありがとう。じゃ、かわりに誰かおんぶしてあげる」と、側にいた何人かの子に対して、冗談のつもりで言ったんだけど、予想に反…

033 ハイタッチしようとしたのに・・・

家内が外へ勤めに出ていた時の話。いってらっしゃいをする時、玄関先でハイタッチをするのが習慣だった。しないときもあって…ま、そのときの雰囲気だな。その日の次男は『したい雰囲気』だったようで、家内が勤務に出かける際手をさし伸ばしていた。が、しか…

032 か〜し〜て

公共の場でのおもちゃの所有権なんだけど、 親を見ていると必ずといっていいほど自分の子どもに『がまん』をさせてるね。「まだ使ってるからちょっとまっててね」 という言葉はあまり聞かない気がしたな。僕の場合は子どもの様子を見ながら対処するようにし…

031 我慢比べ

2~3歳ともなると自分でできそうなことはやりたがるよね。ボタン掛けや袋への物の出し入れなんか。ジーと見ているとイライラしてきて、つい手を出したくなる。だってしてやった方が速いもん。でも、なるべく意識して手伝わない。大袈裟にいえば『自分に試練…

030 『引き込む』と『入り込む』

『学校へ行こう』て知ってる人?V6なんかが出てたTV番組なんだけど、その中で芸能人が中学校で歴史の授業をするという企画があった時の話。その日は松村邦彦と嶋大輔氏が登場して生徒の人気を競うというもの。まず松村がオモテ芸の物まねで、NHKの大河ドラマ…

029 出来ないのではなく・・・

食事の後片付けの最中、「しっこ」と言うのでトイレにつれて行った。「ぬれた」と言うのでしっこを手伝った後、新しいパンツを出してやってはかせ、ズボンはそのままで「自分ではいて」と言い残して後片付けの続きをはじめた。「ひとりではけな~い」「おと…

028 かくれんぼ

幼児との遊び、大概の物には抵抗なく加われるんだけど僕にも苦手なものがあって、ソレはかくれんぼ。探すのはまだいいんだけど、隠れる場所がなかったりするとどうも抵抗があるんだよね。家内はというと、あまり抵抗はないみたい。むしろ好きらしい。隠れる…

027 父、息子の策にハマる

小一長男がウルトラマンコスモスのビデオが見たいといって持ってきた。ついさっきまでしまじろうのビデオを見てた事もあって、もうしばらくインターバルをとったほうがいいかなと思いながら生返事をしていたら「ね、コスモスの歌、歌って」と言ってきた。そ…

026 無駄話は無駄じゃない

僕がフリーのデザイナーだった頃、得意先でクリエイティブ会議みたいなのがあって参加してたんだけど会議時間が長かった。なぜかってーと、『無駄話』が多い。でもね、無駄と思われるような話からアイデアがポッと出てきたりするもんなんだよね。フリーにな…

025 幼児の行動(024のつづき)

前回長男のフォローに回った次男の行動で、長男が2歳の時家内から聞いた話を思い出したね。彼は冷蔵庫の上にのっているおやつをねらって、椅子だか踏み台だかにのぼり、さきっぽにカーレンジャーのバルーンの付いた棒を使って背伸びしながらとろうとしてい…

024 小3の行動

ウチのトースターは冷蔵庫の高さくらいの位置にある。夏休み中の朝食。遅く起きた3年生の長男は一人で食事をしようとしていた。家内はトースターに食パンを入れ、タイマーをかけた状態で2階で家事。すると食卓のある1階から「もういー」と長男の声。おそ…

023 子どもを野球のバッターに例えてみた

前回は家庭をサッカー日本代表例えてみたけど、今度は家内と僕の子どもとの遊び方を野球に例えてみました。子どもが打者だとすると、家内は投手だね。投手が打者にボールを投げないと始まらない。投げたボールに打者は反応する。空振ったら投げ直し(他の遊…

022 野球とサッカーにたとえてみた

スポーツにたとえると社会の仕組みって野球に似てるって思いません?それぞれ仕事、職種というポジションがあって、転職(コンバート)無しでは容易に守備位置(職業)を変えることは出来ないあたり。対して、家庭はというとサッカーににてると思うんだよね…

021 お父さんも反抗期

小学生も3年にもなると口数が増えてくる。というか、減らず口を叩くようになる。こちらの言うことにいちいち難くせをつけてくる。家事を手伝わせようとして「〇〇をして」といっても一度で言うことをきくなど、全くなかったね。例えば、夕飯時に「お茶わん…

020 投げていいものは投げようよ

物を投げることに極端に敏感なお母さんの話。お手玉風につくった玉をマジックテープの的にくっつけて遊ぶものなんだけど、それを3歳前位の男の子とぶつけあって遊んでたんだよね。したら、母親がやってきて注意するんだよ。「人に投げちゃダメでしょう」って…

019 リベンジ(2)

さて、もう一つリベンジの話です。家の近くにの神社があって、年末年始以外の行事で言うと火渡りと豆まきで賑わうところなんだよね。で、家内が2歳児の次男を連れて見に行ったんだって。そこでは相撲とりが豆を撒いて鬼を退散させるというようなことをやって…

019 リベンジ(1)

車でちょっと行ったところに、ちょっと大きめな恐竜の滑り台がある公園があった。いや、今も健在。恐竜の腹部の階段を上がって、背中のあたりから尻尾を滑り降りるというものなんだよね。家内が2歳の次男を連れて遊びに行ったんだけど、その時は小雨模様で…

018 叱る前には一呼吸欲しい

長男2歳、透明コップのジュースをこぼした時のこと。いつもだと叱られるところなのに、その時は家内からもお咎めなし。だってコップに描かれていたキャラクターを下から見ようと持ち上げてみたところだったから。育児雑誌に、ある女性の子どもの頃の体験談…

『016』の『砂場と化す食卓のアルアル』の付録

当時の写真を見つけたので貼ってみました。 ご飯であったり(長男) 素麺であったり(長男) スパベッテー(次男)

017 家庭内言語

2歳の息子と風呂に入った際、遊びが永すぎていい加減上がりたくなったので、「そろそろおしまいにしようか」って促すんだけど、「もうちょっと」「まだあそんでるの」と取り合ってもらえなかった。んで、物で釣ることにした僕は「あがってピスのもうよ」とか…

016 砂場と化す食卓のアルアル

子どもがちゃんと独りで食事ができるまでの食卓は『お砂場』状態。ま、どこも同じだろうけど最初からきちんと出来る訳ないからね。食卓らしく赤ちゃん用のスプーンとフォークは出しておくけど、シャベルと熊手に早変わり。それでも使っているうちはいいとし…

015 不毛な叱り方

子どもを叱る時、理詰めでくる母親を時々目にしてたなぁ。典型的な一例を。男の子が何かのはずみで硬いブロックを女の子にぶつけてしまった…らしい。(母親同士は知り合いだったみたい)男の子の母親がわが子を叱るんだけど…………。「どうしてそんなことをする…

014 繰り返しもほどほどにしてほしい

子どもは繰り返すことが好きみたいだよね。気に入ったことがあると際限なく繰り返したがる。特に幼児!とっても単純なことでもウケてくれるのである意味楽なんだけど、それがハマると無限ループへ〜〜。「ハイドウゾ」「アリガトウ」これだけを何回繰り返さ…

013 たたく子はたたかれて育った??

よく人をたたく子、いるよねぇ。そういうのを見ると「きっとあの子は親によくたたかれてるんだろうなぁ」と思ってたもんだけど……次男が育つにつれてそういう偏見は無くなった。だって、ウチの長男もよく弟をたたようになってたから(汗)。僕にはもちろん、…

012 赤ちゃんにもそれぞれのペース

産院から自宅にやってきた次男の食欲や育ち具合を再認識する度に家内は 「これで食がほそいですって?体重をチェックしろですって?」 笑いながら不快感をあらわにしてたなぁ。 産院の保健婦さんにそう言われたのが悔しかったのだと見える。 彼はたしかにや…

011 絶対評価は相対評価と区別しよう

当時の僕は自営業だったので殆ど家の中。仕事場としてのコンピュータ部屋も出入りも自由にしてあるので、『おとうさんがいない』状態にはなかなかならない。仕事の合間や、仕事が急ぎでないときなどはなるべく子どもと接していたいし、仕事中でも目の届くと…

010 やるか? やられるか!

少しでも年下の子に対しては自分の方が優れていたいものらしい。大人からすれば、幼児が学童と同じように出来るわけがないのだからと思うところだけど、子ども同士になるとそうもいかないらしいんだよね。ウチの場合6つの年の差があるというのに1年生が1歳に…

009 子ども同士で争奪戦になりそうになった時

妥協点を見いだせる子はなかなかいないよね。自分の使っているおもちゃを他の子が欲しがったとする。この時の為に親達は「か~し~て」「ど~お~ぞ」を教えるんだけど、そうそううまく行くものではないでしょう。この場合親が介入した方が大概負け。自分の…