チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

子ども観察

065 悪気のない嘘は発想の豊かさ

4年生の長男。学校から帰宅するなり「うちよ塾に行ってくる」とノートとペンケースを持って出掛けて行こうとしたので「勉強か?まさか〜?」と思いながら聞いてみたら、『う』クンの家で『ち』(自分)と『よ』クンが集まって漫画をかくんだって。 そういえ…

064 片付けのさせ方工夫も台無しに

ウルトラマンや仮面ライダー、それらにでてくる怪獣や怪人の人形は大きめな一つのプラ箱に一纏めに入れている。 ぜーんぶ出してひとしきり遊んだ後、そろそろ片付けさせようとした時、「じゃ、投げていれるね」と年少の次男。全部収納できればいいやと思い投…

063 タオル地の心安らぐぬいぐるみ

我が家には飾り物として、家内が昔作っていたタオル地の小さなぬいぐるみがいくつかある。 ある日長男(4年生)が自分の物として、何か作ってほしいと言ってきた。 家内が、どんなのがいいか聞いたところ、「いもむし」と言って、イメージスケッチを持ってき…

062 決め事の最後の手段ジャンケンポン

家内が子ども達に「お昼ご飯、スパゲッティとホットケーキ、どっちがいい?」と聞いた。 4年生の長男は「スパゲッティ」 年少の次男は「ホットケーキ」 意見が別れた! 僕は話し合いで決めるよう言ったんだけど、こんな時はコレとばかりに「じゃんけん」とい…

061 取り敢えず試してみたってイイじゃない

11ヵ月の子。 遊びの流れの中で、「はいどうぞ」をやってみた。受け取る事ができたので、「かーして」と手を差し伸ばしてみた。これには、反応しなかった。側で見ていた初老のご婦人が「ま〜だ無理じゃないの」と言ったので、「そうですね、ヘヘヘ」って言う…

060 緊張の糸がプツンと切れた音

長男小4、次男年少の冬休みも終盤に差し掛かった頃、家内が3晩程留守にすることになった。 3人で留守番。 初日の夕方、僕は二人を前にして「おかあさんがいない間は、二人とも、自分で出来る事は、自分でするようにしてくださ〜い」と言った。 「は〜い」と…

059 大事なものを貸してもらう方法

クリスマスの夜、次男(年少)と風呂に入っていると、長男(4年生)がドア越しに 「まるまるコロン、お兄ちゃんにもかして」と聞いてきた。 弟のもらったプレゼントのおもちゃで遊びたくなった模様。 次男はすかさず、けんもほろろに「イヤダ、かさない!」 …

058 兄ちゃんが一番でいいボク0(ゼロ)番

4年生の兄が僕に対して自分と弟、どっちが好きか聞いた。しかも、弟がいるところで。 僕は「お前がいちばんすきだよ〜」って答える。 弟も負けじと聞いてくるので同じように「お前がいちばんすきだよ〜」って答える。 兄は弟に劣等感を感じさせたくて意地悪…

057 おもちゃなど無くても遊びは作られる

長男(4年生) 「ア、6、一個みっけ」「ア、また6」 次男(4歳) 「こっちにも6あるよ、おにいちゃん」 長男 「よ〜し。お兄ちゃん、もっとみつけるぞ〜」 車で移動中、突然子ども達の間で遊びが始まる。同乗している母親(バーチャン)はわけがわからず、「…

056 正解は本人だけが知っている <3/3>

手順にも正解はあるんだよね。「チョコちょうだい」といわれ、大袋からひとつ取り出し、小袋をやぶってチョコのみを差し出したところ、「じぶんでするんだった〜」とごねられた。「小袋は大袋から自分で選んぶ。選んだ小袋を破ってもらい、チョコは自分で取…

056 正解は本人だけが知っている <2/3>

4歳になりたての次男に代筆を頼まれた。雑誌の付録のカードとハガキセットに友達へメッセージを書くと言うものだったんだけど、一つの文章をカードから書き初めて、字切りの変なところで、ハガキの方へ続けて書いていく。『〇〇へ』とか『〇〇より』とかいう…

056 正解は本人だけが知っている <1/3>

子どもの室内遊ばせスペースで遊んでいる息子(次男・当時2歳)の相手をしてくれている婆ちゃんがいた。形はめ遊びをしてたんだけど、息子は真剣に?悩みながら?形を置いていってる。間違ったところでも自分なりに納得しては、次のパーツへと手を伸ばすんだ…

055 親だって言ってくれなきゃわからない

ウチの長男は年少児の頃までは、自己主張が下手だった。 当時の僕はそんな長男に対しモヤモヤした気持ちをもっていた。 ところが小4ともなるとそれを忘れさせるほどの豹変ぶり。「もう少し自分を抑えろよ」と言いたくなるほど。 幼稚園での友達とのかかわり…

054 いざとなりゃ年少だってお兄ちゃん

託児ボランティアでの事。 託児スペースで遊んでいると、年少男児が「のどかわいた」と言って来た。水筒持参ではないのでいつもだと部屋の外の水飲み場まで大人が連れていくんだけど、この時大人は僕だけ。他は1歳半男児と1歳半女児が一人ずつと、年長女児。…

053 親なんて駄々こねないで動かせる

子どもの遊ばせスペースの絵本コーナーで本を読んでいると、2歳くらいの男の子が本を持ってやってきた。読んでくれといってるのかと思い読み始めると、暫くして違う本を引っぱり出して僕の前に置いて喜んでる。「本を出す」という「遊び」だったみたい。また…

052 自分からやろうとしなきゃ始まんない

年少の次男と自転車で移動する時は荷台の補助席に乗せていた。最初のうちはダッコで乗せ降ろしをしてたんなだけど、ある日突然、「やってみる」って。 補助席のステップを使って自分で乗ることに挑戦し成功。 その後自慢気に「自分で乗れるようになったでし…

051 親だって言葉一つで動かせる

ウンチがしたいというので(一階のトイレで)手伝おうとしたら、 「さっきお兄ちゃんがしてたから、クサイから上(二階のトイレ)でする」 と言う。 「じゃ、上がっておいで」と先に上っていこうとしたら、苦しそうな声で 「ウ・ン・チが重くて のぼれないィ…

050 子どもとは自由に発想とばすもの

東京ディズニーランドに「ホーンテットマンション」というアトラクションがある。そう、いわゆるお化け屋敷。 託児ボランティアでのこと。 家族と行ってすごく印象的だったらしく、さかんにお話をしてくれた5歳児ネネちゃん(仮名)が、「じゃ、ホーンテット…

049 男の子おつきあいはテキトーに  2

長男(小4)がシンノスケ君(仮名)ちに行ってくるといって出掛けた後、ボーちゃん(仮名)がやってきた。 事情を聞くと、ボーちゃんもシンノスケ君の家で遊ぶ事になっていたんだけど、家がわからないから、学校との中間地点でマサオ君(仮名)と待ち合わせ…

048 男の子おつきあいはテキトーに ①

その日は長男(小4)の髪を切りに帰宅後予約制の美容院へ行く事にしていた。 長男にも学校に行く前にしっかり家内が申し渡していたそうだけど、それにもかかわらず、「ゴメン、サトシ(仮名)と約束してきちゃった。髪、切りに行かなくてもいい?」と言う。 …

047 キッカケがあれば心も切り替わる

前々からその日(木曜日)は家内の出勤時間が早く、次男の起床時間(8時)には既にいなくなっているというのはわかっていたことだった。 ここのところ(月曜から)毎晩、寝るのが遅く、毎朝のようにぐずって、なかなか起きれない状態が続いていた。 家内は長…

046 頑張った子どもの思い拾いたい

<033からの続き> shironori.hatenablog.com さて、そんなこんながあった帰りのバスを降りてからの次男。 帰り道、近所のおじさんとすれ違ったんで僕は「こんにちは」って声をかけたら軽い会釈でかえしてくれた。 でも次男の声は聞こえなかったので「アレ?…

045 独り寝はなるべく先に延ばしたい

イタリア人と結婚した従姉がいてね、彼女の一人娘はウチの長男と同学年で日本人学校に通っていて日本語もペラペラ。 長男がそんな彼女との会話の中で「弟の寝相が悪くて頭とか蹴られちゃうんだよな」といったようなことを言ったとき、「えっ!弟と寝てるの」…

043 頑張って子どもといっしょに口あける

テレビアニメ「一休さん」。高名な絵師が描いた絵に一休さんが違和感を感じるという話があった。ダッコした子どもにさじで何かを食べさせようとしている母親の絵だったんだけど一休さんが言うには、母親だったら食べさせようとする時自分も口を開けるはずだ…

042 間違わないソレが男のプライドだ

幼稚園で内科検診のあった日の次男、帰りのバスから降りて帰宅する道すがら、「ボタン、なくなっちゃった」よくよくみると園服(袖無しうわっぱり)の一番したのボタンホールがあまってた。何のことはない、ただのかけ違えだった。僕「今日、病院の先生、き…

041 もう四年もっとかまってまだ四年

幼児が親に依存しているというのは理解できるよね。小学生でも1~2年はまだ幼児性が抜けないとしてもまあ、そんなもんだろう。って。長男の小学校の父の日絡みの参観週間でのこと……。自分の小4の頃の記憶を辿ると、親が授業参観に来るというのは恥ずかしいこ…

040 少しでも望み叶えばそれで良い

家族で出かけることになり身支度をしていた時、近所のお友達が遊んでいる声が聞こえてきた。当時、年少の長男は「遊びたい」と言い出したんだけど、出発まで時間があまりなかった。でもそこは臨機応変優柔不断行き当たりばったりな我が家のこと。一寸だけと…

039 園児でも悩みや不安持っている

6月も半ばになると幼稚園でもプールがある。とはいえ、幼稚園の事だから水遊び程度のもの。それに先駆けて水鉄砲用に洗剤の空きボトルを用意するよう連絡があったので、子どもに持たせたり、プール支度も着々と言ったある日…。二人の子ども達とお風呂に入っ…

038 しゃがもうよ子どもの目線はもっと下

子どもに「ホラ、あそこ」とか指で指し示すとき、立ったまま自分の目線で腕を伸ばしてるお父さんがいた。子ども「どこ?」父「あそこだよ!」ヤレヤレ。「お父さん、あなたからは見えるだろうけど、お子さんからはどうなのかな?」って言ってやりたい気持ち…

037 ようちえんおそい? の意味

朝方幼稚園の準備を早めにしていた次男が「きょう、ようちえんおそい?」と聞いてきた。僕は2日前のことを思い出しながら。「そうね、おそく始まるような気がするね」と答えた。(「遅く始まるよ」ではない)===================2日前………