チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

010 やるか? やられるか!

少しでも年下の子に対しては自分の方が優れていたいものらしい。
大人からすれば、幼児が学童と同じように出来るわけがないのだからと思うところだけど、子ども同士になるとそうもいかないらしいんだよね。

ウチの場合6つの年の差があるというのに1年生が1歳に対して容赦なかったなぁ。
オセロとかサッカー盤とかのゲームでも親が弟の手助けすると「ずるい!」ってなった。
ルールを守らないと「ちがう!」とむきになる。
1歳がまともにできるわけがないのだからこれは無理ちゅうもんでしょう!
それが納得できない。
「下手」「遅い」「汚い」と言うような言葉が次々とでてくる。
流石に2年生と2歳になってからは『負けてやる』と言う行為を覚えてくれて、なんとか平和に遊べるようになったけど……。


僕の場合5つ下の弟との遊びは『負けてやる』ことから始まったので格下の者に対してムキになるというのはどうも理解しがたかったな。
わが子に限らず、よその子と闘いごっこをやるときでも、少し抵抗して「うわぁ~やられた~」というのがパターン。
幼稚園等でこれをやると、初めは2~3人でも『アノおじさんならやっつけられそうだ』とばかりに大勢集まってきた。
楽しい!
で、これが男の子ばかりかと思うと、結構女の子も混ざってたりすんだよね。
どんな子かっテェと、家庭でも父親と同じような遊びをしている子。
じゃなければ、(後になってわかたんだけど)出張がちだったり、離婚しててお父さんがいなかったり。

元ヤクルトの古田がテレビの中で自分の兄弟達との関わり方として「年下の者には徹底して力の差をみせてやる」というのを言ってたなぁ。
それを聞いてウチの長男の弟に対する考え方はコレなんだなって思い当たった。
僕のような対しかたを『親としての遊び』とするならば、長男の場合は『兄としての遊び』だったわけだ。
そう考えると「なんで負けてあげられないのかね」と思う方に無理があったのかもしれないな。
(?僕は弟相手に保護者的に対してたってこと?)

弟が子ども達と闘いごっこをやってるのを見ると、殴られても胸を張って受け止めて「さぁ、もっとこい!」ってなもんで、力の差を見せつけるスタイル。
僕とは遊ばせかたが違って面白かった。

 

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鷹のつもり