チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

017 家庭内言語

2歳の息子と風呂に入った際、遊びが永すぎていい加減上がりたくなったので、
「そろそろおしまいにしようか」って促すんだけど、
「もうちょっと」「まだあそんでるの」と取り合ってもらえなかった。
んで、物で釣ることにした僕は「あがってピスのもうよ」とか「ミルッキーは」とか言ってみたんだけど「いや」「いらない」と乗ってこない。
ちなみにピスとはカルピス、ミルッキーはミルクティー
とうとう「ココアにしようか、チョコレートみたいな甘いやつ」といってしまったんだよね。
とうとうってのは、は先にあがってしまう息子が家内にうまく『ココア』を伝えられるかどうか不安だった。
「ピス」や「ミルッキー」は共通言語になってるんだけど、ココアは先日初めての体験で我が家ではまだ浸透していない代物。
ココアってちゃんと言えればいいんだけどって思いながら先にあがらせたんだよね。

で、数分後僕があがると、果たして息子の泣き声と困惑した家内が待っていたのでしたぁ。
家内が困りながら……
「あの~『しゅわしゅわのこうちゃ』ってな~に」。


テレビで『初めてのおつかい』で弟のおしゃぶりを買いに行かされたお兄ちゃん(3歳か4歳だったかな?)の話があったんだけど、彼はお店の人に
「あったうください」って言ってしまった。
彼の家庭ではおしゃぶりは(ここにあったよ〜って言いながら渡すことから)「あったう」って言うんだそうな。
当然店の人は分からず困るって内容だった。

で、思うこと。
託児所なんか利用すると記入項目に食事を与える時間とか好きな遊びとかあるよね。
その中に『家庭での共通言語』とかいうのがあってもいいんじゃないかな。
ウチでも「あしりい」とはお座りのことだし、「ぜんぶちょうだい」はおかわり、「ゆっくり」といえばウンチだった。
アイスクリームは「あっくすりーむ」チョコレートは「こちょ」靴下は「ぴちゅした」程度は想像できるとしても、各家庭内の言葉というのはあるもんだからね。



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妖っぽいナナフシ