チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

033 ハイタッチしようとしたのに・・・

家内が外へ勤めに出ていた時の話。
いってらっしゃいをする時、玄関先でハイタッチをするのが習慣だった。

しないときもあって…ま、そのときの雰囲気だな。

その日の次男は『したい雰囲気』だったようで、家内が勤務に出かける際手をさし伸ばしていた。

が、しかし、家内は靴をはいているところで下を向いていて気付いてなかった。
いつもしているわけではないので、仕方ない。
子どもが手を下ろしたところで向き直って「じゃ、いってくるね」。
子どもはそこでも手をさし伸ばしたのですが、手を振ってるだけにみえたのかな、自分も軽くてを振って行ってしまった。
あ〜〜なんというタイミングの悪さ!

自分の意としていない事があると俄然抗議をする次男が黙っていたので、「あれ?いいのかな?」と思いつつも僕はリビングへ。

ところが、次男のやつなかなか戻ってこないので見に行くと、玄関マットにまーるなってねころんでた。
「どうしたの?」と聞くと、「おかあさんがパチンってやってくれなかった~」と泣き出してしまった。
(いや〜〜な予感)

その日は登園日。幼稚園バスの出発まであと30分。
「おかあさんをおいかけてよー」「おねがい~」と泣いて懇願。
んなのできるわけもなく、「むり」「それはできない」「ご飯食べて、幼稚園行こう」「帰ったら公園いこうか」
………「じゃ、ちょっとお母さん見てこようか」と、とうとう外に連れ出されるはめに。
車がない事を確かめて諦めさせようと思ったんだけど、コレも効果なく、泣きじゃくる子どもを家の中に入れて次の手段の準備にとおむすびを作り初めてしまっ
た。

それから幼稚園に電話。その日は保護者が幼稚園に出向かなければいけない日。時間帯は自由だったので、ついでに自転車送りにすることのして「バスには乗りませんので…」と連絡をいれた。

電話中はおとなしかったんだけど、終わった途端抗議and懇願再開
(プライドが高い)
ちょっとは厳しく叱った方がいいかなとも思い、
「いいかげんにしなさい!」「できることはやってるでしょう!」「できないことは、できない!」と僕にしては珍しく声を荒げてみたけどあいかわらず。

こんなとき私の母(ばーちゃん)なら飴だの、チョコだのと食べ物で機嫌をとろうとするだろうなと思いつつも、食事もしていないことだし思い留まった。

そちらがマイペースで泣いてるなら、こちらもマイペース。
出かける準備をして、園服を無理矢理着せて、水筒をからわせ、おむすびを持たせ、靴に足をおしこんで、外に出て、園バックと手提を自転車の前カゴに、子どもを後部椅子につめこんで、出発。

「おむすび、おいしい?」「あっ、ホラ。園バスだ(別コースの)」「今日も運動会の練習、するのかなあ~」等と言ってる間にだんだん落ち着いてきたみたいだった。
道半ば程に小さな公園があるのですが、そこに差し掛かった時点でまだおむすびを食べ終えてなかったので、小休止をすることに。
完全に落ち着いたところで再出発。なんとか普通の状態で園に届けることができたのです。

めでたし、めでたし。

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快活さを理性で抑えている不安定な戦士



 

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