チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

032 か〜し〜て

公共の場でのおもちゃの所有権なんだけど、 親を見ていると必ずといっていいほど自分の子どもに『がまん』をさせてるね。
「まだ使ってるからちょっとまっててね」 という言葉はあまり聞かない気がしたな。
僕の場合は子どもの様子を見ながら対処するようにしてたから当然よそのお子さんに我慢してもらうこともあったな。
てな話は009でもしていたけど……↓

shironori.hatenablog.com
これも子ども達の遊ばせスペースでの出来事。
3歳半の息子と野球ごっこをやっていると僕の持っていたプラスチックバットに手を伸ばしてきた子がいた。
うちの子より少し大きかったので4歳くらいだったのかな(男児)。
僕は「使いたいの~?どーしようかな~」と渡すでも、渡さないでもない曖昧な対応をしていた。
息子が「わたしちゃダメ」とでも言えばそうはしなかったんだけど、特に反応がなく他の所へいってしまったので、マ、いっかと思い、その男の子に渡してあげた。

彼はソレを自分の父親のところに持って行ったんだけど、
その様子をみていた彼の父親には『無理矢理奪った』と見えたんだろうね。
父親の叱っている声が聞こえてきたんだよ。
「お友達が遊んでいるのにダメでしょう」って。
そのあとその子はお父さんに頭をおさえられながらウチの息子に対し「ゴメンナサイ」をさせられにきたのでした。
(僕と息子は少し離れたところにいた)
僕は「おとうさん、そこまでしまくても…」と思いながら、ちょっと離れたところで見ていた。
(気が弱いので直接言えるはずもなく……)

バットは公共の物だったし、 彼に非があるとすれば 「か〜し〜て」の一言がなかったことかな。

 

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うし ホルスタイン