チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

009 子ども同士で争奪戦になりそうになった時

妥協点を見いだせる子はなかなかいないよね。
自分の使っているおもちゃを他の子が欲しがったとする。
この時の為に親達は「か~し~て」「ど~お~ぞ」を教えるんだけど、そうそううまく行くものではないでしょう。
この場合親が介入した方が大概負け。
自分の使っていたおもちゃの所有権を親に奪われてしまう。
何度も目撃した。
どんなやりとりになるのか見届けたいんだけど、どっちかのあるいは双方の親が気を使ってしまい、それで争いは回避される。
奪い合ったり、譲り合ったり‥…喧嘩も一つのコミニュケーションとして考えれば、大事な経験だと思うんだよね。
そう言ったいざこざ?を子どもたちがどう解決するかってぇのも見てみたかったんだけど、自分の子がそう言う場面になった時にボ〜っと見ていたんじゃ相手の親に気を使わせてしまうことになるので、それはできなかったな、流石に。

介入する大人に大事なのは、そこに至るまでの経緯をどの程度把握しているかということだと思ったね。
どう言うことかってーと、先に使っている子がどのくらいの時間遊んでいたか、満足度はどのくらいかというのを推し量ってみる。
自分がその子だったら「もうおしまいにしようか」と言われて納得できるかどうか。
僕の場合自分の子がそれができると判断したら他の物に気を引かせて誘導していってたし、まだ遊び足りないだろうなと判断したなら、「もう少し待ってて」とか「あとでね」とかで、いつもいつも譲るってことはしなかったな。

 

ウチの次男が2歳になったばかりの遊ばせスペースでの事。
遊んでいるブロックからふと目を逸らした時、4歳くらいの子に黙って持っていかれた事があるんだけど、持って行っちゃった子はちゃんと代替え品(ぬいぐるみ)を置いてってくれた。
次男は取り替えられたのを気付いていたのかいなかったのか、代替え品で引き続き遊んでいた。
その子も賢いと言うかなんと言うか。
なかなかやるなって思ってしまった。

f:id:shironori:20200506032845g:plain

見たまんまの鈴虫