チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

019 リベンジ(1)

車でちょっと行ったところに、ちょっと大きめな恐竜の滑り台がある公園があった。
いや、今も健在。
恐竜の腹部の階段を上がって、背中のあたりから尻尾を滑り降りるというものなんだよね。
家内が2歳の次男を連れて遊びに行ったんだけど、その時は小雨模様で薄暗く人気も全然なかったんだって。
それがこんもり茂った林の奥から現れたものだから怖がってしまったという話。

このままではいけないと思った家内は「今度お兄ちゃんと、お父さんと一緒にこようね~」と言って引き返してきたんだって。


数日後再トライ。
お供はとーちゃん、かーちゃん、にーちゃん、ばーちゃんまで。
前回とは違い日差しもあり、暖かく良い天気。
子ども連れの親子も何組かいたな。
近くに行くまでは僕にダッコされていたのに、林を抜けたあたりで自分から走り寄って行った。
階段を上るところで少し躊躇はあったけど、先に行くにーちゃんの後を追って上っていくのでした。
但しとーちゃんの手はしっかり握られてた。
「おとうさんもいっしょに」とダッコして滑ろというんだけど、滑走面は狭いのでそこは一人ずつ。
僕は後ろから滑っていったんで見えなかったんだけど、下で見ていた家内も、母親も「最初は目の所がひきつっていた」って言ってた。
しかし彼のリベンジはこれで果たされたみたい。
「次の所にいこう」とこちらが促してもなかなかやめようとはしなかったとさ。
めでたしめでたし。