チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

021 お父さんも反抗期

小学生も3年にもなると口数が増えてくる。
というか、減らず口を叩くようになる。
こちらの言うことにいちいち難くせをつけてくる。
家事を手伝わせようとして「〇〇をして」といっても一度で言うことをきくなど、全くなかったね。
例えば、
夕飯時に「お茶わんとお箸を揃えて」と声を掛ける。
「え~、お茶わんてな~に~」「揃えるってどうするの~」
などふざけた返事。
無理にでもさせようとすると、
箸も茶碗もシャッフルしたり、オブジェのように重ねてみたり……。
コントのように『ボケ』を畳みかけてくりわけですよ。
コントではないのだから『つっこみ』は叱責となるわけだ。
「なにやってんの」「いいかげんにしろよ」
くちごたえをしようものならこちらも少し意地悪になってしまう
「ナンだったら野菜、全部食べてもらうことにするからな」
野菜嫌いの息子にとっては拷問にも等しい発言。
この時無視でもしてくるのならホントに可愛げもないということになるんだけど、
「えーいやだー、それだけはいやだ~」と本気で反応してくる。
一応親の言うことは聞かなければならないとは思っているらしいので可愛いもんだね。
となるとこちらももっと意地悪になってしまう。
メインディッシュが彼の好物の唐揚げだった時、
「早くしないとお前の分の肉、くっちゃうぞ」
と言って実際に一切れ口にいれてみた。
すると「やメロー」と言う声とともに息子の頭がとんできた。
その後半泣き状態で殴り掛かってきた。
それを捕まえて押し倒す。
すると二歳の次男が僕を抑え込みにかかってきた。
けんかしたりでいじめられたりで泣かされてるくせに共通の敵をみつけると団結してくるね。
で、僕からときはなされた兄に向かって
「おにいちゃん、いまだ!」
それを合図に長男がとび乗ってくる。
3年生はさすがに重い。
家内の仲裁が入るまで終わらない。
似たようなことが何度となく繰返されてたな。
そんなある日長男が「最近、お父さん、ぼくにきびしい」って言ってきた。
その時とっさに「だって、お父さん、反抗期なんだもん」と言ってやった。フン!

反抗期は子どもだけの特権ではない!
って思ったね。
長い子育て期。たまにはそんなこともあるさ。
ってね。

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黄蝶さま