034 オンブ・ダッコ・ハグ
長男(小3)の授業参観を終えて帰ろうと3歳の次男の手を引いて階段を下りていた時、一人の生徒が次男をオンブしてくれた。
僕は「ありがとう。じゃ、かわりに誰かおんぶしてあげる」と、側にいた何人かの子に対して、冗談のつもりで言ったんだけど、予想に反して3人程がのっかってきた。
いくらなんでも一度には無理なので踊り場ごとに交代したんだけど、その中にはクラスでもリーダーシップがとれるしっかり者のとおる君(仮名)もいた。意外!とも思ったんだけど、長男が幼稚園年中の時の事を思い出した!
長男と同じ組の女の子をだっこして遊んでいたら、ひとつ上の彼女の友だちネネちゃん(仮名)が「ねえ、ヒマちゃん(仮名)って、かるい~?」って聞いてきたんなだよね。
僕は女の子に対して『重い』とか言ってはいけないだろうと思い「うん、かるいよ~」って言っちゃった。
するとみネネちゃんは少しうつむいて、ちょっと離れた所にいってしまった。
彼女も同年齢の子に比べて『しっかりしている』で通っている子だった。
……もしかしたら「もう大きんだから」とか、「もう重いから」とかでダッコしてもらえなくなってたんじゃなかろうか!!
ダッコしてほしくてあんなこと聞いてきたのではなかっただろうか。
と思った時にはもう、遅かった。
しっかりしているから、大人びているからといって親との触合いから卒業させるってのはどうなんだろう。
『しゅくだい』って絵本があったけど、ああいうのっていいよね。