チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

012 赤ちゃんにもそれぞれのペース

産院から自宅にやってきた次男の食欲や育ち具合を再認識する度に家内は
「これで食がほそいですって?体重をチェックしろですって?」
笑いながら不快感をあらわにしてたなぁ。
産院の保健婦さんにそう言われたのが悔しかったのだと見える。

彼はたしかにやや小振りの状態で生まれたし、
『ミルクの時間』に決まった量が飲めなかったし、
退院直前には黄疸で保育器に入れられる始末だった。

ところがどっこい(古いフレーズだな)、自宅で自由になった途端豹変。

産院にいることがストレスだったかのように、飲むは飲むは!
赤ちゃんにも自分のペースがあるのだからその時の数字だけで判断して欲しくないと言うのが家内の持論。
とは言え、そう指導するのがお仕事なんだから………。と保健婦さんには同情するね。

例えば「なかなか立たない」って心配。
ずっと立てないんじゃないかって心配するんだろうね。
一歳の誕生日に一升餅を背負わせる儀式があるけど、この時期立ってしまいそうな子を「まだ早いよ」「そんなに慌てなくっていいんだよ」って、立てないようにするって言う意味が隠されていたりして。

 

例えば「なかなか言葉が出ない」って心配。
幼馴染みの姉ちゃんがるんだけど、子どもの言葉が遅いと悩んでたなぁ。
その姉ちゃん自身がいつ息継ぎをしてるんだろうと思う程よくしゃべる人なので、
親に似るのなら言葉は早いだろうと思ってたけど。
でも、この調子で子どもとも接しているのなら、子どもとしては自分の声を出す『間』を見つけられずにいたのではないかって思っちゃたね。
(あ、旦那さんは物静かなタイプだな)
『待つ』って言うのは地味だけど、割と大事なんじゃないかな。

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