チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

子ども観察

105 お箸の持ち方

息子らが成人した今も箸の持ち方については話題になることがある。 僕はどうやら正しい持ち方ではないらしい。 でも正しい持ち方より箸使いには自信がある。 母親の持ち方が正しいとされてる様だったが、父親はいわゆる『裏ばし』。家内も『裏ばし』。幼児の…

104 小二男児vs擦り傷の痛み

小二の次男、風呂に入るのにちょっとした膝の擦り傷がしみる様で、濡らさない様かなり慎重になっていた。 傷のある片足はお湯につけず入ってたんだけど、次第に体勢が辛くなった様で意を決して湯船につけてみた。 数秒耐えてたけれど堪えきれず湯船から出て…

103 手に穴が開く(数秒過去の記憶)

子どもチャレンジの記事にあった「手に穴があく」という遊び。 片目を包む程度の円筒を作って、(例えば)右目で覗き込む。左目もつぶらず左手を見ると左手を通して右目で見えてる景色が見えるという遊び。 小二次男が挑戦。初回はうまく行ったもののそれ以…

101 心の病と体の病

小一次男の話。 「勉強ができていない」と先生(女性)から叱責を受けたらしい。 他のクラスメイトも何人か同じように言われたらしいんだけど……。 その日は友達2人を誘って自宅で遊んでたのに、2人が帰ってしまうと「あのことを思い出して泣きそうになって…

100 「学校にいきたくない」に対して

小一次男のクラスに学校にいくのがイヤになった子がいた。原因は「みんなとペースが合わない」 わりとスローペース、おっとり型のドロシーちゃん(仮名)で、マイペースでいるとなかなか皆と歩調が合わない。この時の女性担任は『皆一緒にサクサク』というの…

099 クマのぬいぐるみのふり

当事僕は車の免許を持っていず、運転はもっぱら家内の担当。後部座席に僕と長男という図式。乳児の頃はク−ファンに入れていたんだけど、はみ出すようになってからは僕がシートベルト代わり。 抱いてるだけでは手に余るようになってからは、割と自由にさせて…

097 大福と晩ご飯とバスケ

夕飯時間近くになって小一次男が大福を食べたいと言い出した。昼のおやつだったんだけど、昼食やおやつのタイミングがうまく合わずとっておいたものだった。 家内は「食べるとご飯が食べられなくなるからダメ」 それでも『今』食べたい彼は引き下がらない。 …

096 自己満足な指導?

小一次男の授業参観の時です。休み時間に男の子が泣いていた。友達に指をひねられたとのこと。 先生は教卓の前に二人を呼びつけ、加害者トット君(仮名)を被害者ジジ君(仮名)に謝らせた後、ジジ君に対し、叱るように指導をし始めた。 「痛い時は『痛い』…

番外:おかあさんはずるい

子どもの声を拾ったメモの中にこんなのがあった。シュチュエーションまではメモられてないので、どんな場面だかは忘れてしまったけど、3歳半の次男の言葉。「おかあさんはずるいんだから ゆるせないよ おこってもすきなんだから」泣きながら訴えてたのか、…

095 呼び水からの『やる気スイッチ』

卒業、卒園シーズンの話。 長男の学校ではクラス毎にクラスメイト全員に向けた一言メッセージを書くというのがあるみたい。夕食時にそのことが話題になった。 「AはBへのメッセージ、僕のを真似たんだよ」 「フーん」 「僕が『あ〜たらこ〜たらは、ど〜たら…

093 気分の問題

新しい水筒を買ってもらった年長次男は早速使いたい様子。 「何でもいいからいれて!」と催促 煎茶と氷を入れてやったら 「おいし〜〜」 同日、6年長男が帰ってきた時仕事部屋から出てきた僕を見つけ、 「お父さん、それなに?」 僕が手に持っていたのはスト…

091 掃除は嫌いらしい

男の子に限った事とも思えないけど、我が家の兄弟は激しい遊びが好き。普段は6歳離れた次男を遊び相手として認めない長男も風船を使ったバレーボールやドッヂボールになると一緒になって遊んでる。それは親としては嬉しい事なんだけど、場所が畳の部屋だった…

090 大きい方を友達に譲った理由

幼児を対象にしたビンゴ大会があった。ビンゴになった子から順に中身の分からない景品を選んで行くんだけど、大きい物からはけていった。 別の機会に小学生を対象にしたビンゴ大会があった。進行は同じだったが、小学生達は「サーチしてやる」とか言いながら…

089 成長は二進一退

年中時の次男はバス待ちの時間だっこをせがんでた。特に寒い日や甘えのひどい時はバス待ち場所までのおよそ100mも『だっこ』だった。年長になってもこの状態が続くのかと思っていたところ…。 それまで我々一組だったところに2年保育の年中児が加わった。しか…

088 子どもに『常識』は通じない

年少の長男と散歩の途中「工事中キケン」の看板にライオンの顔と×マークが描かれたものがあった。 それを見た長男は「ココ、ライオンがいるの?」 大人の常識とその場の状況からしてとてもいるとは思えないんだけど「いない」とは言い切れなくて「さ〜どうか…

087 算数的には間違いだけど

五年生の算数、確立の授業のときのこと。バスケットボールのシュートとゴールの数を例にして展開していた。 8回シュートして6回ゴールした人と10回シュートして7回ゴールした人を比べた場合、どちらが『優秀か』を求める方法を考えましょう…という問題。 ひ…

086 鬼打ち豆 ひと粒問題

節分の前日、鬼打ち豆用に大豆を煎った。年中次男は味見と称してひと粒食べた。 節分当日の朝(登園前)、思い出したように「どうしよう」と言ってきた。「いくつ食べていいの?」「きのう一つ食べてしまった」と。 整理すると、幼稚園では豆まきの時に年の…

085 反省の態度

年長の次男。ちょっと注意をしたことに口ごたえをしてきた。 「なんですか?その言い方は!」 少し真面目な口調できつく言うと 「ごめんなさいでゴザル」 こういった場合長男は言葉が出ず黙り込んでいたのに対し、この次男は時としてこういった茶化した感じ…

084 『お絵かき』で『気持ちの整理』

いつもより早めに登園の支度が出来たので、ゆったりと朝の子ども番組を見ていた。虫の童謡が流れた時、バックグランドの虫のアニメをみて「鈴虫の絵をかく」と言い、紙とサインペンを持ち出してきた。 ところが描きはじめたのは戦士の絵。 背の高い戦士のパ…

083 意味があった意味のなさそうな話

年中次男が「ミミズって枯れると死んじゃうんだよね」と言ってきた。虫とりの最中ではあったけどそこにミミズがいたわけではない。夏場、家の前のアスファルトに土から出てひからびているのはよく見かけるが、なんの脈絡も無いこの問いかけに「そうだね、カ…

078 遊び空間の調和

5年生と年中の息子を連れ立って団地の公園にいった時の事。小学生(4〜5年生?)6人の先客がいて、公園内で三角ベースをやっていた。バットとグローブを使って球はどうやら軟球。 以前、キャッチボールの球が胸にあたった小学生が亡くなった事故に関してのニ…

077 テレビゲームは会話の材料

長男小学校5年の晩春。我が家にゲームキューブがやってきた。 世間でのテレビゲームの評価は子どもに及ぼす悪影響が心配され、とても推奨されている代物とはいえない。 しかしながら我が家にもテレビゲームの類いはあり、子どもには二歳頃から(積極的にで…

074 風船をわられない方法

年少次男が風船をわる遊びをしているとき、途中から4年生の長男が混ざってきた。 最後の一個は残しておきたかった長男は次男に、「ね、それはわらないで」と『お願い』。 ところが、次男はわる気満々で風船にのしかかってくる。 止めさせようとする兄。わろ…

073 優しさと残忍さ

次男年少の夏。当時アリ釣りと言う遊びをよくしていた。 エノコログサ(通称ネコジャラシ)等の細い茎をアリの巣穴へ入れて、つたってきた奴を引っ張りあげるという遊び。 ある日、巣穴近くを掘ってたら小さなイモムシが出てきた。息子はそれをアリの巣穴の…

072 砂場には寝転んでもいい格好で出掛ける

時折、幼稚園児に連れられて公園の砂遊びに行く。目的が砂遊びなのだから当然汚れてもいい格好。持ち物もシャベルにコップに(ガチャポンの)空きカプセル、洗面器にペットボトル。あと、タオルと水筒。 がしかし。砂遊びセットを持参してるのにも関わらず、…

071 『おじさん』という名の『おもちゃ』の話

乳児から幼児になると冒険をし始める。幼稚園児くらいの年齢が好む遊びに『お父さん登り』があるみたい。家の中でできるちょっとした冒険だね。お父さんとしてはジッとしていればよいだから、ラク。 とはいえ、支えてやるだけの体力は必要。これが、子どもの…

070 伸ばせる個性は伸ばしたいと思った話

長男のクラスメートに、些か落ち着きの無い男児がいた。授業中でももおとなしくジッとしているのが苦手みたい。 3年の授業参観の時に彼がはっきり先生に「もっと俺の事みてよ!」という発言をした場面があったんだけど、無視されていた。 図工や作文などは他…

068 戦いごっこは気持ちを安定させると思う

漫画クレヨンしんちゃんはその作風から子育て関係者には敬遠する人もいるみたいだけど、我が家では推奨してる。 ただ、ネネちゃんが人知れずうさぎのぬいぐるみをぶっ叩くシーンだけは好きにはなれなかった。 が、しかしよくよく考えてみるとこれも子どもの…

067 好奇心は咎めない方が良いと思う

小雨の中、4年生の長男が走って帰ってきた。傘は持っていたのにさしてなかった様子。なんでそんな事をと問い詰めると、 「下校のチャイムがどこまで聞こえるかやってみたんだ。で、なり終わりそうだったンで、走ったら傘が邪魔になって。十字路をこえた50メ…

066 『いけないこと』も考える力と捉える

4年生の長男の机の上に妙なものをみつけた。プラスティック性の定規や分度器をセロテープで繋ぎあわせている。とうてい授業に使うものには見えなかったので「大事な文房具をこんなに粗末にあつかって!」と、一瞬叱ろうかとも思ったがとりあえず聞いてみた。…