059 大事なものを貸してもらう方法
クリスマスの夜、次男(年少)と風呂に入っていると、長男(4年生)がドア越しに
「まるまるコロン、お兄ちゃんにもかして」と聞いてきた。
弟のもらったプレゼントのおもちゃで遊びたくなった模様。
次男はすかさず、けんもほろろに「イヤダ、かさない!」
長男はすぐにその場を離れたので諦めたかと思いきや、
戻ってきた彼の手にはキリン太と名付けられているキリンのパペットがはめられていた。
それを動かしながら
「キリン太にかして」
風呂のすりガラスのドアに写ったキリン太は生きているような動きで次男に訴えかける。
それを見た次男は
「キリン太ならいいよ」
無理矢理でもなく、黙ってでもなく、搦め手で交渉し弟をきちんと納得させ、自分の要求を果たしたのです長男に、兄としての成長を見た思いがした。
勝者 兄!