047 キッカケがあれば心も切り替わる
前々からその日(木曜日)は家内の出勤時間が早く、次男の起床時間(8時)には既にいなくなっているというのはわかっていたことだった。
ここのところ(月曜から)毎晩、寝るのが遅く、毎朝のようにぐずって、なかなか起きれない状態が続いていた。
家内は長男を学校へ送りだした後、子ども番組のキャラクターのものまねをしたり、キリンのパペット人形を動員したりで、ご機嫌をとりながらゆっくり目覚めさせていた。それでも「まだねむい〜」「ここ(布団)でねる〜」と、なかなか起きようとしなかった。
「お父さんはそこまでしたくないからね。前の晩は早く寝てね!」と言ってたにもかかわらず、前の晩になっても、なかなか寝付けずズルズルズルズル。
やっと、うとうとしてきたところへやや大きめな地震。
結局子ども達が寝付いたのは0時を回ってた。
翌朝(その日)、家内を送りだした僕の頭に蘇ってきたのは数日前のダダゴネ<033>。
(またまた登場エピソード033)
いつもは家内の奮闘でなんとか回避されてはいるものの、「まだねむい〜」がエスカレートしないとも限らない。
かと言ってダラダラとした起こし方はしたくない。
食べ物で釣ってみることにした。
魚肉ソーセージをマーガリンンとマヨネーズを塗った食パンにはさんで、ミミを落とす。
落としたミミは軽く焼いてマーガリンと砂糖をつける。
飲み物は甘いミルクティー。
準備ができたところで、起こしに行った。
やっぱりまだ眠そうで、窓を開けても、掛け物を剥いでも反応無し。
揺り動かしてやっと目を開けた彼は「これして」いつも家内が使っているキリンのパペット人形をはめろと指示をする。
仕方なくはめて「朝だよ、オキテ、オキテ」。
だけど、案の定「まだねる〜」。
(『バカやろ〜〜』と心で怒鳴りつつも)
「今日の朝はねぇ〜」一呼吸おいて
「サンドイッチ!」
すると「おべんと?」と聞くので
「うんん、あさごはん!」
するとパッと目が開き、「じゃ起きる」
パン支度のため起こしにかかったのはいつもより遅かったんだけど、結果的には余裕をもって身支度ができ平和に幼稚園バスに乗せる事ができたのでした。
めでたしめでたし。
食べ物でなくても、起きるための『名目』、切り替えスイッチがあれば良かったのかな。