チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

051 親だって言葉一つで動かせる

ウンチがしたいというので(一階のトイレで)手伝おうとしたら、 「さっきお兄ちゃんがしてたから、クサイから上(二階のトイレ)でする」 と言う。

「じゃ、上がっておいで」と先に上っていこうとしたら、苦しそうな声で

「ウ・ン・チが重くて のぼれないィ…」

しかたないので二階まで抱いて連れてった。

 

寒くなってからというもの僕と幼稚園バス停に行く時、必ずダッコをせがむ。
ある日いつものように、渋りながら、ごまかしながら道を急いでいると、「ダッコしてあげなさいって言ってるよ」というので「だれが?」と聞くと

「はかせが!ほら、手紙といって何かを渡すフリをしてきた。

 「アッ、ほんとだ!」もちろん、何もないんだけど、ついのせられてしまった。

それにしても、はかせって…ダレ??

 

また別の日、帰りのバス停までお迎えに行った時帰りの道すがら、

「きょうは頑張ったからお父さんにダッコとか、オンブとか、かたぐるまとかしてもらいなさいって」と言ってきた。

「だれが?」と聞くと

「ちたと先生!」担任の先生の名前。

「なにを頑張ったの?」と聞くと

「幼稚園に行くとか…遊ぶとか…」…「今日、ピーマン食べたんだよ」…「おいしくなかった〜」…「でもお茶があったから大丈夫だった」

家内がお弁当に肉詰めのピ−マンを入れたって言ってたのを思い出した。

要するに、嫌いなピーマンを我慢して食べたんだからご褒美にだっこか、おんぶか、かたぐるまをしろと、こう言いたいのだなと思った。

「先生が言った」というのはどうやら怪しい。

なんだかんだで、結局肩車で帰った。

 

4歳は4歳なりに色々と親の使い方を考えている。

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