074 風船をわられない方法
年少次男が風船をわる遊びをしているとき、途中から4年生の長男が混ざってきた。
最後の一個は残しておきたかった長男は次男に、「ね、それはわらないで」と『お願い』。
ところが、次男はわる気満々で風船にのしかかってくる。
止めさせようとする兄。わろうとする弟。
風船の奪い合いに勝った長男は素早く油性マジックをとりだして、風船に弟のかわいがっているイモムシのぬいぐるみの顔を描いた。
「どうだ、これでわれなくなっただろう」
彼女(風船)はイモムシ風船となって天寿を全うしたのでした。