チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

078 遊び空間の調和

5年生と年中の息子を連れ立って団地の公園にいった時の事。小学生(4〜5年生?)6人の先客がいて、公園内で三角ベースをやっていた。バットとグローブを使って球はどうやら軟球。

以前、キャッチボールの球が胸にあたった小学生が亡くなった事故に関してのニュースが取り上げられていた。そのような事を配慮すると、彼等に軟球の使用を止めさせるか、こちらが他の場所に移動するかのどちらかなんだろうなと思いつつも、子ども達の様子を見てみる事にした。

僕らがブランコや鉄棒・木登り等で遊んでいる間も彼等はゲームを中断する事はなかった。ただバットの振り幅が心なしか小さくなったようではあった。こちらも球筋を追いながら遊ぶ。両者間の暗黙の了解でその場が自然な状況に保たれたのだと思った。

 

アレはいいけどコレはダメ。ココまではいいけどソレ以上はダメと大人の裁量で仕切れば楽だけど、でもそういった線引きをしなくても子ども達だけでお互いを思いやりながら空間の調和がとれるようになるのは大事な事だと思う。

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カブトムシと玉虫

 

キャッチボールの球が胸にあたった小学生が亡くなった事故
2002年4月、宮城県内の公園で小学校4年の男児2人がキャッチボールをしていたところ、
球がそれ、近くにいた小学校5年の男児の胸附近にあたり、病院に運ばれたが間もなく死亡したという事故。死因はボールがあたった衝撃で心臓が停止した「心臓震とう」という認定だった。