096 自己満足な指導?
小一次男の授業参観の時です。休み時間に男の子が泣いていた。友達に指をひねられたとのこと。
先生は教卓の前に二人を呼びつけ、加害者トット君(仮名)を被害者ジジ君(仮名)に謝らせた後、ジジ君に対し、叱るように指導をし始めた。
「痛い時は『痛い』って言わないと」とか
「嫌な事をされたら『やめて』って言わないと」とか、
そんな内容だった。
二人から詳しく事情を聞いていたふうではなく、自分が知った情報だけでの対処だったみたい。
トット君ともジジ君とも知り合いだった僕はジジ君に何があったのか聞きにいってみた。
すると「〇×〇×はなんでて言ったらいきなりひねってきた」とのこと。「〇×〇×」が何だったのかはよく聞き取れなかったんだけど、トット君がいきなり暴力に訴えってしまいたくなるような言葉だったのではないだろうかと思った。
ジジ君にしてみれば、悪気はなかったのかもしれないけどいききなり暴力で来たもんだから、もしかしたら聞いてはいけない事だったのかなと思い、言葉を濁したのかもしれない。
悪気があったのならなおさ。
「痛い」とか「やめて」といわなかったのは、『聞いてはいけない事を聞いてしまった反省』があったから?
……な〜んて考えると、先生の指導は更に追い討ちをかける言葉でしかなかったんじゃなかろうか。
いじめの対象にならないために拒絶の言葉を使えるようにするのは大切な事かもしれないけど、この場合はピント外れの指導だったように思えてならなかった。