097 大福と晩ご飯とバスケ
夕飯時間近くになって小一次男が大福を食べたいと言い出した。昼のおやつだったんだけど、昼食やおやつのタイミングがうまく合わずとっておいたものだった。
家内は「食べるとご飯が食べられなくなるからダメ」
それでも『今』食べたい彼は引き下がらない。
次男「大福食べたい」
家内「ご飯を食べた後だったらいいよ」
次男「食べた後だとお腹がいっぱいでたべられない」
家内「じゃ、半分だけにしておけば」
次男「半分じゃいやだ」
家内「ご飯を全部食べられるんならいいよ」
次男「ご飯だけでいいの」
家内「『ご飯』じゃなくて『おかず』ね」
次男「むり!嫌いな物しかないかもしれないし。全部は食べられない」
家内「じゃ全部じゃなくていいから」
次男「ご飯を食べた後だとお腹がいっぱいになって食べられない」
その日のメニューは次男の嫌いな物ではなかったのに、『丸ごと一個』を『今』食べたい彼の耳には説明する家内の声は入ってないようで、同じ事を繰り返すばかり。
そこへ部活(バスケ)から中一長男が帰宅。
家内から事情を聞いた彼は、弟のぐずりに「これでも小学生?年少並じゃん」と、最初は気持ちを逆撫でするような言葉をあびせていたものの、 「じゃぁ、ご飯を食べたあと、みんなでバスケをやっておなかを減らして大福を食べる!」
と助け舟。
この言葉に次男もニッコリ。
食事をセーブするどころか、おかわりまでして、とっととすませ、
「おとーさん、はやく食べ終わってね」って言うしまつ。
二日前、僕が20時近くに帰宅すると、家の前の道でバスケットボールをダムダムして遊んでる兄弟の姿があった。家に入ろうとすると僕も誘われたけど遅かった事もあり遊びを中断させてしまったんだけど、楽しかったんなだろうな。兄の言葉が、弟の引くに引けない状況の『落とし所』になったんだろうな。
長男の機転で我が家に平和が戻った。