チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

077 テレビゲームは会話の材料

長男小学校5年の晩春。我が家にゲームキューブがやってきた。

世間でのテレビゲームの評価は子どもに及ぼす悪影響が心配され、とても推奨されている代物とはいえない。

しかしながら我が家にもテレビゲームの類いはあり、子どもには二歳頃から(積極的にではないにせよ)触らせていた。遊びの主体は他のところにあるので、特に心配する様な悪影響は感じなかった。『ゲームをする事』も、『テレビを見る事』と同レベルの問題だった。

 

子どもの友達間では誰の家で何をしようということで集合場所が決まる。ここのところ我が家がターゲットになっているらしく、連日友達を連れ込んではゲームに興じている。そんな風景を見ていても、いわゆる『悪影響』は感じられない。それはゲームをするシチュエーションの為だろうと思う。

 

友達は多い時には4〜5人集まる。ゲーム機は一台。対戦物は当然のことながらバトルごとに交代。一人が進めていくロールプレイングにしても、外野がうるさい。あ〜でもない、こ〜でもないとプレーヤーに指示を出したり、場面場面でギャグや冗談を飛び交わさせながら。プレーヤーが苦戦していると「ちょっとオレにやらせて」と助っ人にはいったり。…とにかく賑やか!。

場所も子ども部屋といったような密閉された様な所ではなく家人の目が届く範囲。

要するに、見ている物がテレビのモニターというだけであって、やってることはボードゲームと大差ないんだなと感じるんだよね。

頭は使うし、手先は動かすし、会話も成り立っているし、ギャーギャー盛り上がってる姿が微笑ましく感じられる。

 

僕が感じるテレビゲームの問題点としては『長時間』『一人で』ゲームに向う事。“ゲーム脳”という言葉が頭をよぎる。

ヒトはコミニュケーションの動物なんだというのを感じる。

会話の材料にするのがゲームの『正しい使い方』というのを子ども達から学んだような気がした。

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コンピ君とマウス君