番外:離乳食
2003年の6月頃、読売新聞は赤ちゃんABCというコーナーで離乳食をとりあげてた。
要約すると次のような事だった。
薄甘い味は好むが塩味は嫌う事がある。
味ではなくスプーンの形を気にする赤ちゃんもいる。
お母さんが緊張すると赤ちゃんも緊張する。
「せっかく作ったのに」とならないよう、作るのに手間はかけない。
(大人ものを流用する)
六カ月までは果汁を与える必要はない。
(甘い味に慣れて母乳やミルクを嫌がるようになる)
(おなかをこわしやすい)
(将来の虫歯の原因になる)等の弊害が指摘されている。
とにかくお母さんがイライラせずゆったり構えている事が大事って事かな。
ウチの場合は特に離乳食というものは用意しなかったな。
味噌汁の上澄みや煮物をスプーンで切ったり、押しつぶしたりしたもの。
ご飯もお粥とかにはせず、やはりスプーンでつぶしたりしたもの等。
少々濃い味に慣れちゃったかなというのはあったけど…。
果物はりんごや梨を櫛形に切って歯の生える前から手に持たせてた。
梨を歯茎で噛み切って口に入れてしまった時はさすがにあわてて掻き出したけどね。
この時は下の前歯2本あります
037 ようちえんおそい? の意味
朝方幼稚園の準備を早めにしていた次男が「きょう、ようちえんおそい?」と聞いてきた。
僕は2日前のことを思い出しながら。「そうね、おそく始まるような気がするね」と答えた。
(「遅く始まるよ」ではない)
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2日前……珍しく早起きをした彼は準備をしてしまい時間をもてあまし、「きょう、ようちえんおそくはじまるね」って言ってたんだよね。
自分が早く支度が出来たから、幼稚園に行かなきゃいけない時間が遅く感じる。
って意味だ。
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数分後、家内にも同じ質問をしてしまった。
2日前の状況を知らない家内は「きょうは普通通りよ」と答えてしまい、次男を混乱させてしまった。
子どもとしては、少ない自分のボキャブラリーの中で、一番適切なものを探って伝えようとしている。周りの大人も子どもとの共通イメージをもとうと努力するわけだけど、時として何を言いたいのだか解析不能な場合があるよね。
子どもの過去の体験に遡って探って行くのは面度だし出来ないこともあるけど、それが正解だった時、自分達だけの『暗号の様な言葉』を持てたみたいに感じつい嬉しくなってしまう。
この時も、「2日前のこと、報告してなかった」っていう思いより、「お前にはどういう意味だか分かんないだろう。オレにはわかるぜ!」って気持ちの方が強かった。
奥さん、ゴメン。
番外:砂場遊び<落とし穴>
穴を掘る
二箇所から穴を掘って地下トンネルを貫通させる。
掘った穴は砂を戻してわからなくしておく。
完成
絵が拙くて申し訳ない。
伝わるかなぁ〜。
飛び込め幼稚園 vol.8
女子はこだわりも強いようで・・・
vol.9 『母たちの幼稚園グッズ』につづく
036 嫌い嫌いも好きのうち
次男3歳の頃、時折唐突に「おかあさん、スキ」と言って家内にすりよったり、抱きついてきたりしてた。
そんな時家内は嬉しいような、困ったような表情で、「ありがとね。おかあさんもお前の事大好きだよ」と抱きすくめ、対応していた。
なぜ『困ったような』か。彼女に言わせると子どもの愛情確認の行動だろうということなんだよね。かまわれかたが少ないと感じた時、こういう行動に出るんじゃなかろうか。と。
だから『好かれてる』と安心するより、もっとかまってやらなきゃって思っちゃう。
(めんどくせーやつ)
次男がこんな事を言った時「おとうさんは~」って聞いてみる。
きまって「きらい」という答えがかえってくる。
家内は「いいわねー。お父さんの愛情は足りてるってことなのね~」と解釈する。
(ホント、考えすぎだって!)
僕は「わ~い。お父さんもおまえのこときらいだよ~」と言っておく。
信頼関係無しにはできないやりとりと、自負してたりして。
たまに「おとうさん、スキ」とか言ってきたりしする。
そう、それは決まって、僕の仕事スペース(敢えて仕事部屋とは言わない)での事。『好きだからかまって』というアピールだとすると、『めんどくせー』『考えすぎじゃ……』って思ってた家内の解釈は案外的外れではないのかなって思っちゃうね。
035 動けばおもちゃ&動かせばおもちゃ
電車の中で遠足帰りの小学生(低学年?)の集団と乗り合わせた。
先生らしき一人の女性を中心に何やら盛り上がっていた。
何気なく見ているとその女性の手元で何かが動いていた。
よくよく見るとハンカチで作ったねずみだった。
その動かし方の上手い事。生きているように見えてしまい、自分も真似をしたくなったのでその早速自宅の本でたたみ方を調べ、2歳の息子に見せた所これがウケたのなんのって…予想以上だった。
戦隊ヒーロー物『メガレンジャー』を見ていた。
メガブラックとメガシルバーが怪人に襲われそうな赤ん坊連れの母親を怪人の目から隠すシーンで、赤ん坊が泣き出してしまった。
高校生のメガブラックは母親に対し「静かにさせてください!」と言い放つだけだった。
効果無し。
対して大人のメガシルバーは、何も言わず黙って手近なもので風車を作り、赤ん坊に渡すことで泣き止ます事に成功した。
(ONE PIECEのゲンさんも赤ん坊のナミのご機嫌を取るために風車を使ってたっけ)
家内と電車で移動中、向いのシートに母親と3歳と5際くらいの兄弟がすわってた。
僕はいつもの悪い癖で顔でちょっかいを出してみた所、お兄ちゃんの方が『アッカンベー』をしてきた。
おりる駅に着くまでの間、暫く彼等と『アッカンベー』をしながら遊んでた。
メガレンジャーとONE PIECEはフィクションだけど、リアルに元付いた話じゃないかな?
とにかく何かを動かしてみれば、それだけで遊びが始まるんだよね。
物がなければ手や指や顔、ベロでもいい。
今は便利だねぇ〜
『ハンカチネズミ』って検索しただけで『折り方』とか『動かし方』とかヒットする。
コレは小学校低学年の女子まではいい反応を見せてくれる。
034 オンブ・ダッコ・ハグ
長男(小3)の授業参観を終えて帰ろうと3歳の次男の手を引いて階段を下りていた時、一人の生徒が次男をオンブしてくれた。
僕は「ありがとう。じゃ、かわりに誰かおんぶしてあげる」と、側にいた何人かの子に対して、冗談のつもりで言ったんだけど、予想に反して3人程がのっかってきた。
いくらなんでも一度には無理なので踊り場ごとに交代したんだけど、その中にはクラスでもリーダーシップがとれるしっかり者のとおる君(仮名)もいた。意外!とも思ったんだけど、長男が幼稚園年中の時の事を思い出した!
長男と同じ組の女の子をだっこして遊んでいたら、ひとつ上の彼女の友だちネネちゃん(仮名)が「ねえ、ヒマちゃん(仮名)って、かるい~?」って聞いてきたんなだよね。
僕は女の子に対して『重い』とか言ってはいけないだろうと思い「うん、かるいよ~」って言っちゃった。
するとみネネちゃんは少しうつむいて、ちょっと離れた所にいってしまった。
彼女も同年齢の子に比べて『しっかりしている』で通っている子だった。
……もしかしたら「もう大きんだから」とか、「もう重いから」とかでダッコしてもらえなくなってたんじゃなかろうか!!
ダッコしてほしくてあんなこと聞いてきたのではなかっただろうか。
と思った時にはもう、遅かった。
しっかりしているから、大人びているからといって親との触合いから卒業させるってのはどうなんだろう。
『しゅくだい』って絵本があったけど、ああいうのっていいよね。
033 ハイタッチしようとしたのに・・・
家内が外へ勤めに出ていた時の話。
いってらっしゃいをする時、玄関先でハイタッチをするのが習慣だった。
しないときもあって…ま、そのときの雰囲気だな。
その日の次男は『したい雰囲気』だったようで、家内が勤務に出かける際手をさし伸ばしていた。
が、しかし、家内は靴をはいているところで下を向いていて気付いてなかった。
いつもしているわけではないので、仕方ない。
子どもが手を下ろしたところで向き直って「じゃ、いってくるね」。
子どもはそこでも手をさし伸ばしたのですが、手を振ってるだけにみえたのかな、自分も軽くてを振って行ってしまった。
あ〜〜なんというタイミングの悪さ!
自分の意としていない事があると俄然抗議をする次男が黙っていたので、「あれ?いいのかな?」と思いつつも僕はリビングへ。
ところが、次男のやつなかなか戻ってこないので見に行くと、玄関マットにまーるなってねころんでた。
「どうしたの?」と聞くと、「おかあさんがパチンってやってくれなかった~」と泣き出してしまった。
(いや〜〜な予感)
その日は登園日。幼稚園バスの出発まであと30分。
「おかあさんをおいかけてよー」「おねがい~」と泣いて懇願。
んなのできるわけもなく、「むり」「それはできない」「ご飯食べて、幼稚園行こう」「帰ったら公園いこうか」
………「じゃ、ちょっとお母さん見てこようか」と、とうとう外に連れ出されるはめに。
車がない事を確かめて諦めさせようと思ったんだけど、コレも効果なく、泣きじゃくる子どもを家の中に入れて次の手段の準備にとおむすびを作り初めてしまった。
それから幼稚園に電話。その日は保護者が幼稚園に出向かなければいけない日。時間帯は自由だったので、ついでに自転車送りにすることのして「バスには乗りませんので…」と連絡をいれた。
電話中はおとなしかったんだけど、終わった途端抗議and懇願再開。
(プライドが高い)
ちょっとは厳しく叱った方がいいかなとも思い、
「いいかげんにしなさい!」「できることはやってるでしょう!」「できないことは、できない!」と僕にしては珍しく声を荒げてみたけどあいかわらず。
こんなとき私の母(ばーちゃん)なら飴だの、チョコだのと食べ物で機嫌をとろうとするだろうなと思いつつも、食事もしていないことだし思い留まった。
そちらがマイペースで泣いてるなら、こちらもマイペース。
出かける準備をして、園服を無理矢理着せて、水筒をからわせ、おむすびを持たせ、靴に足をおしこんで、外に出て、園バックと手提を自転車の前カゴに、子どもを後部椅子につめこんで、出発。
「おむすび、おいしい?」「あっ、ホラ。園バスだ(別コースの)」「今日も運動会の練習、するのかなあ~」等と言ってる間にだんだん落ち着いてきたみたいだった。
道半ば程に小さな公園があるのですが、そこに差し掛かった時点でまだおむすびを食べ終えてなかったので、小休止をすることに。
完全に落ち着いたところで再出発。なんとか普通の状態で園に届けることができたのです。
めでたし、めでたし。
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飛び込め幼稚園 vol.7
今はもう本よりネットなのかな?
vol.8 『市販品を買った方が』につづく