チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

001 ボクを構え! ワタシを見て!

『子どもは親と一緒にあるべき』という考え方があるけど、大概の子は一緒に居るだけでは不満が出るんじゃないかな。
当時僕は自宅で仕事してたんだけど、どうしてもやらなきゃならない仕事があってコンピュータに向かわなければならない時がある。
子どもの相手なんかしてらんないから仕方なくコンピュータの側に遊びスペースを設けてほったらかしておく。
1歳くらいの時は10分ももたずにぐずりだす。


2歳くらいになると、実力行使。
「ダッコ」と言って膝によじのぼってくる。
抱きながらキーボードを叩いていると「タッチは?」。
無視していると「タッチせ(し)てよ!」と膝の上に立ち上がってピョンピョン。
仕方なく立ち上がると指をさして「アッチ」。
動け、遊べ、かまえと指示が出るわけだ。


長男の場合それが父親ならまだ許せたらしいけど、母親が長時間自分を無視して仕事をしているのは許せないらしく、仕事が終わるまで(止めるまで?)ぐずり続けたらしいんだよね。
次男の場合は父親にすら許してくれない。
というより、忙しい方を選んで構われたがる。

長男の通う幼稚園には毎月一回自由参観日という、保護者達が保育を見学できる日があったんだけど僕は極力参加することにしていた。
子どもたちと遊べるなんて「ラッキー」ってなもんだ。
年中の時同じ組みにN子ちゃんというのがいて、初めての取っ掛かりは何だったか忘れてしまたけど‥…集団と離れている彼女が気になってこちらから話し掛けたんだったかな。
気が付いたら膝に上ってくる程度には仲良くなっていた。
それからは毎月参観日のたびになんらかのアプローチをしてくるようになったんだけど、僕と接している時以外はと見ると‥…、
協調性があまりなく、他の友達をいじめたりいじめられたりを繰り返しては先生をてこづらせるような子だったなぁ。
普段は優しい物言いの先生も時々声をあらげて注意している始末。

運動会の時の事。
園児係りをやってた家内がお友だちとトラブっている彼女を見つけたので、仲裁に入り手をつないで「おばちゃん、見てるから(運動会)がんばって」と言ったら「N子のこと、おうえんしてくれる?」と聞かれたんだそうな。


家内はこの時「N子ちゃんも、もも組のみんなもおうえんしてるよ」と言ってしまったらしいんだけど‥…。
家内はその時のことを、
N子ちゃんとしては自分だけを応援してくれると言う答えがほしかったんじゃなかったのかな」って振り返っていたっけ。

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変顔でアピールするウルトラマン