チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

002 兄弟の関わり

次男が生まれたのは長男5歳11ヶ月の時。
学年で言うと6つ離れてる。
僕には5歳離れた弟がいるのだけれど、自分はしてなかった‥…と思う赤ちゃん返り。
母親からもそんな話は聞いたことがなかったんでね。
なので弟ができるにあたって長男に対しても世間でよく言われるそんな心配はしてなかった。
6歳も離れてるのだから、親と一緒に弟を育てていくという図式にすれば大丈夫と高を括ってたんだよね。
でも現実はそんなに甘くはなかった
『自分を構って』攻撃にあってしまったのだった。

そこで一緒に育てるではなく、一緒に遊ぶという図式に発想を転換。
そう『弟と一緒に遊ぶ』ではなく『お父さんと一緒に弟で遊ぶ』。
例えばおしゃぶり。
弟の使っているおしゃぶりを長いリボンで結んで棒の先に繋ぐ。
それをまだ寝たっきりの弟の口元に垂らす。うまくくわえさせることが出来たら成功。
とか。
弟のデコにみかんを乗せるとか。
枕カバーに包んでみるとか。
ガラガラを探させるとか。
言葉は悪いが、無抵抗の者をいたぶってる感じだったかな。

動けないうちはそんなんでなんとか凌いでたけど、弟も黙っちゃいない。
ハイハイをするようになり、歩くようになり、走りまわれるようになると、それに従って、自分を兄と同レベル視するよになり、バカにされてると思ったり、いじめられてると思ったりすると立ち向かっていくようになってきた。
ときどき母親(ばあちゃん)に子供達を任せておくことがあるのだけど「もう、ふたりともやめなさい」と言う言葉が聞こえてくる。
そんな時はたいがい殴り合いをやってるみたいなんだけど、「ふたりとも」と言うことは弟の方もやり返してるんだなということで、母親には見守りだけお願いして僕としては放ったらかしてた。

次男が1歳から2歳にかけての頃は、長男のことをいやがってたなぁ。
幼児と言うのは時折どうしようもなく可愛く見えることがあるもの。ま、それが『幼き者の身を守る術』らしいんだけど、それが災いして、どーしても弟を構いたくなることがあるらしい。
長男の兄としての『母性愛?』。
手を繋いだり、抱きついたりしたくなるらしいんだけど普段の接し方があまり良くないものだから、弟の虫の居所が悪い時は断固拒否!
すぐ「おーちゃん(お父さん)がいいー」とこちらに寄ってくるワケですよ。
それが気に入らなくて喧嘩、あるいは拗ねる。

「なんでおとーさんばっかりー」と講義をするんだけど「普段食事の世話をしてやったり、おむつをとりかえたり、うんちのあとをふいてやったりしてないでしょう」と言うと「うんち」というところで彼は引いてたね。

可愛いところだけいいとこどりしたがる父親のような感じだったなぁ。
つまり、なついてくれば「おーよしよし」と言って抱きすくめ、嫌われれば、「なんだおまえなんかー」ってね。

2歳も過ぎると弟としてもかわいがられ方というのを心得てくるようで、僕が長男と闘いごっことかやってると、決まって兄の味方になって僕に向かって来る。
どちらかがどこかを痛がっていると、もう一方が「いたいのいたいのとんでいけー」をしに来る。
付きつ離れずって感じでしたねぇ。

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ムスカリ