チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

006 野生に学ぶ

アニマルプラネットとか見て感じることなんだけれど、親が子どもに何かを学ばせようとした時、決して手取り足取りということはしてないなって。
食べ物の捕り方、飛び方、泳ぎ方なんか、子は親がしていることを見て覚えていく。

対して、ヒトはどうしても手伝ってしまう。

例えば、風呂に入るために服を脱ぐ時。
まるでできないうちは完全に脱がしてやってたんだけど、そろそろできんじゃね?って思った時、何をしたか。また、何をしなかったか。
先ず子供の目線にしゃがんで脱いでみたね。
幾日も続けているとそのうち自分で脱ごうとし始めた。
もちろん最初のうちはすんなり出来ないので、気付かれないようさりげなく手伝った。
ま、ヒトですから。
飽きてしまわないよう、達成感を感じさせられるよう、大袈裟に誉めながら。
流石にイライラしてくる。
でもガマン!

ウチは二人とも男の子なもんでできたのですが、『しっこ』でも試してみました。
狭いトイレに一緒に入って立ってしっこをする所を見せてやったね。
これも何度も続けているうちに、「ぼくも」ということになり、補助弁座ではなく、踏み台を使って上手にできるようになりましたとさ。

これらはほっといてもいつかは自分で出来るようになるんで、慌ててやらせることもないんだけど、年齢が低ければ低い程その生意気な行為が可愛いもんで、ついやらせてみたくなっちゃうんだよね。

暫くは出来ていても突然しなくなる事があった。
出来ないのではなく『しない』『したくない』『やってほしい』ということみたい。
甘えってやつだ。
そんんな時は
こちらに余裕があればはなるべく応じてやってたな。
だって、もうできるんだもん。

ぼたん掛け、納豆まぜ、卵割り、鋏使い、ビデオの操作、テレビゲームの配線、食卓の配膳、テーブルに座る、椅子の上に立つ、そこから飛び下りる
……下の子の場合、危険なことはたいがい「おにいちゃんのなめ(まね)」。
見て試して出来るようになる
って大切じゃないかなぁ。
そして時には甘えさすことも。

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竹藪の中のだるま