チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

069 『謙遜』は子どもからすると『ダメな子』

長男の幼稚園の個人面談が終わった後の事。同席していた息子に「お父さん、先生とどんな話してたかわかった?」と聞くとボソっと「(僕の事)『よわい』っていってた」。

「押しが弱くってつい人に譲っちゃうようなこころが…」という話の部分のことだろうと思った。話の流れとしてはマイナス的な内容ではなかったんだけど、『弱い』という言葉だけが気にかかったんだろうな。そこしか覚えていないようだった。

 

幼稚園にはお誕生会なるものがある。その月が誕生月になる子が親共々主賓席に並べられ、お祝してもらうのだそうで。

僕は参加した事がなかったけど、席上で親は最近の様子などを交えながら子どもの紹介をさせられるんだって。

誕生会に参加してきた家内の感想は「なんでみんな子どもの悪い面ばかりいうんだろう?」だった。

 

そのような場所に限らず、親たちは謙遜してか「しっかりしてるね」と言われても「い〜え、まだまだ赤ちゃんみたいなんですよ」と答えたり、沢山の長所はそっちのけでマイナスの表現で子どもを語るよね。それどころか「元気」を「乱暴」と言い換えるなど長所でさえ短所的な表現で言い表す。

…ま、僕自身そうだったんだけど。

家内が言いたかったのは、子どもはそういうことに結構敏感だということ。大人だって自分の悪口はすぐ耳に入ってくる事を考えると納得。

 

子どもの自信と自尊心を考え、少なくとも子どもと一緒にいるの場面では意識して話すよう心がける様になった。

 

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