チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

チャイルドマインダー


結果的には教師にはなれなかった。
美術の専門学校に通い、勉強の過程で『一年一組先生あのね』という本に出会った。
手に取った時は『子どもたちの学校生活を写した写真集』という認識だった。
それが、写真と一緒に掲載されている子どもたちの詩の世界に引きずり込まれていくことになった。
その本で鹿島和夫を知り、灰谷健次郎を知り、彼らの子ども観に共感して、子どもたちと関わりたいという思いが強くなった。

時は過ぎ、教師にはなれなかったものの、家庭を持ち、長男が生まれ、次男も誕生し、我が子は勿論彼らの友達やよそのお子さんと触れ合っているうちに気付いた。
自分がやりたかったのは『教育』ではなく『育児・保育』だったんだなぁ。
と。

僕のよその子たちとの触れ合いの様子を見聞きしていた家内にある日言われた。
「そんなことしてるといつか不審者になっちゃうわよ」
そこで免罪符の意味を込めてチャイルドマインダーなる資格をとった。
40を過ぎていた。
イギリスでは国家資格らしいんだけど、日本では単なる民間資格
なので自慢げにそれを振りかざすわけにはいかないんだけどね。

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