チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

098 喧嘩という名のあそび

二人とも小学生だったろうか、姉妹でちょっとした小競り合いをしてた。買い物から帰ってきた母親はそれを見て、買ってきた長ネギで妹の方を叩きだした(なぜネギ?)。テレビの投稿ビデオの一場面。
父親撮影だったのかな?



「きょうだいはケンカしちゃいけないでしょう。仲良くしなきゃいけないでしょう!」と母親。

妹を叱った後「さあ復習です。なんで叩かれたか言ってみましょう」と聞いてきた母親に対し彼女は

「ネギ」

母親はすこし笑いながらも「どうして叩かれたか理由をきいてるの!」

するとボソッとした声で「お姉ちゃんとケンカして…」

その言葉を聞いた瞬間(後に続く言葉を聞く前に)待ってましたとばかり「そうよ、そうでしょう!」と抱きつく母親。

このときこの母親にとって大事だったのは自分が叩いた事への一刻も早いフォローより子どもの言い分をきちんと聞く姿勢だったと思う。ビデオのマイクはしっかり妹の言葉をとらえていた。

「お姉ちゃんとケンカして遊んでたから」

暴力の全面否定は良い事?ケンカして遊ぶというのはネギで叩かれなきゃいけないほどいけないこと?

 

僕は「兄弟は喧嘩していいんだよ」って子どもらに向けて言ったことがある。

次男は「えっ?」って感じだったんがけど、そうしながら真っ当な関係を築いていくもんだと思っている。

 

ま、うちの場合5つ離れてるからまともな喧嘩にはならないけどね。

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怪しいカマキリ