チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

094 絵は描くものだと思う

長男が小5の冬休み、絵を描いたからコンピュータに取り込んで年賀状に印刷してくれと言ってきた。

当事『マイブーム』となっていたマンガのキャラクターがとぼけた感じで見事に描かれていた。僕は暫く考えたけど『拒否』。

 

不満な長男は抗議。ポイントは2つ

「バーチャンには作ってやってるのになんでぇ〜」

「毎年、写真を印刷してくれてるのになんでぇ〜」

 

確かに、母親に頼まれて息子の描いた干支に因んだ絵を印刷してあげるというのは慣習となっている。

その年のベストショットの写真を息子の年賀状に印刷してるのも事実。

「写真はよくて、絵はだめ」というのが腑に落ちない様子だった。

 

家内も僕に遠慮しながらも「印刷してあげればいいのにー」と長男寄りの考え。

僕は「そんなもん、一枚一枚描け」と言い

長男は「これ以上上手く描けない」とすがってくる。

僕は「それでも描け!でも、写真なら印刷してやる」

諦めた長男は例年通り写真とラフレイアウトを持ってきたので、印刷してやった。

 

友達に宛てた息子の年賀状は、印刷された写真にからめながら一枚一枚にキャラクターを描いたものだった。一枚の絵を印刷しただけではこうはならないんじゃないかな。

仕上がったキャラクターは、対象の友達ごとにポーズや台詞が変えられたとても手の込んだ、気持ちのこもったものになっていた。

 

これを見た家内は「おとーさんはこれを目指していたのね!」と納得してくれた。

めでたしめだたし。

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芋虫にされたお父さん