チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

番外:となりのトトロを題材に<3>

となりのトトロの場面を選びながら、子どもとの関わりについて考えていこうといった主旨のシンポジュウムに行った時の話。講師は臨床心理士の先生だった。

●おかあさんがサツキの髪をとかす場面 サツキ、かすかに笑みをのぞかせる。
【先生のお話(要約)】
 病室の入るなりおかあさんに抱きついたメイに対し、少し我慢していたサツキの『ようやくおかあさんに触れてもらえた』という思いと、それにもまして、そんな自分の気持ちを察してもらえたという喜びの感じられる場面です。

●帰りの自転車三人乗りの場面
 メイ「おかあさん、メイのふとんで寝たいって」
【先生のお話(要約)】
 メイはおかあさんに言葉のプレゼントをもらって帰っています。サツキも「サツキの髪はおかあさんに似ているね」という言葉をもらった時、笑顔がみえました。これも言葉のプレゼントといえるでしょう。これらの言葉のおかげで、ふたりはまた、しばらく頑張れるのです。家族の土台作りは言葉に依るところが多いものです。

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講演時間の関係で聞けたのはここまで。
先生自身も「しりきれとんぼになってしまて…」って言ってたんで、最後まで検証してたんだと思う。最後まで聞いてみたかったな。