番外:となりのトトロを題材に<1>
となりのトトロの場面を選びながら、子どもとの関わりについて考えていこうといった主旨のシンポジュウムに行った時の話。講師は臨床心理士の先生だった。
●引っ越しの場面
メイとサツキがドングリを見つけて騒いで?いるところ
お父さん「おいおい、雨戸があけられないじゃないか」
【先生のお話(要約)】
言葉は意味と響きとで構成されています。否定的な意味内容でも語調を柔らかくすると受け手も嫌な感じは受けません。逆に肯定的な意味内容でも語調に刺々しさがあった場合、いやみや皮肉に聞こえたりして、受け手もイヤーな感じになります。
この場面は「じゃまだからどきなさい」ということを言っているのですが、柔らかな語感の為、叱っているようには聞こえてきません。
子どもがだだをこねるのも、親が叱るのも相手に対しての依存あるいはおねだりであり、親子はねだり、ねだられる関係と言えます。
つづく