チャイルドマインダーの子ども観

2000年頃の子どもの観察記録 他

058 兄ちゃんが一番でいいボク0(ゼロ)番

4年生の兄が僕に対して自分と弟、どっちが好きか聞いた。しかも、弟がいるところで。

僕は「お前がいちばんすきだよ〜」って答える。

弟も負けじと聞いてくるので同じように「お前がいちばんすきだよ〜」って答える。

兄は弟に劣等感を感じさせたくて意地悪な質問をしてくる。

弟は弟で兄に優越感をもちたいと対抗してくる。

僕はそんな彼等の気持ちを茶化して遊んでるわけですナ。

で収拾が付かなくなったところで次男のやつ

「お兄ちゃんが一番でいいから、ぼくはゼロ番ね」

だって。

勝者 弟!

 

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戦士

 

057 おもちゃなど無くても遊びは作られる

長男(4年生)

 「ア、6、一個みっけ」「ア、また6」

 次男(4歳)

 「こっちにも6あるよ、おにいちゃん」

 長男

 「よ〜し。お兄ちゃん、もっとみつけるぞ〜」

車で移動中、突然子ども達の間で遊びが始まる。同乗している母親(バーチャン)はわけがわからず、「あんたたち、何してんの?」「なんで6ばっかり探してんの?」と聞くんだけど、別に理由はないみたい。たまたまこの日は『6』だったけど、時にはコンビニになったり、郵便ポストになったり、バイクになったり、タクシーになったり、小学生になったり、柿の木になったり…。

暇つぶしの単純な遊び。

「なんで?」って聞くほうが野暮ってもんだ。

以前<018>で
「こいつ、なんでそんなことするんだろう」って思ったら、『何でか』を探ろうと思う。
という様なことを言ったけど、この場合は当てはまらない。
詮索などせず、子ども達の感性を素直に受け止めたいね。
それぞれがスマホやゲームいじってるより健全だと思うし。

 

shironori.hatenablog.com

 

056 正解は本人だけが知っている <3/3>

手順にも正解はあるんだよね。
「チョコちょうだい」といわれ、大袋からひとつ取り出し、
小袋をやぶってチョコのみを差し出したところ、
「じぶんでするんだった〜」とごねられた。
「小袋は大袋から自分で選んぶ。
選んだ小袋を破ってもらい、チョコは自分で取り出す」
が『正解』だった。…むづかしい…。

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アライグマ でした



056 正解は本人だけが知っている <2/3>

4歳になりたての次男に代筆を頼まれた。雑誌の付録のカードとハガキセットに友達へメッセージを書くと言うものだったんだけど、一つの文章をカードから書き初めて、字切りの変なところで、ハガキの方へ続けて書いていく。『〇〇へ』とか『〇〇より』とかいう欄も予め設けられているんだけどそれも無視。とりあえず「ここにそんな事書いたら変だよ!」といっても「いいからかいて!」これが僕の父親なら、正しい書き方を強要するんだろうななどと思ってしまった。

大人の常識にとらわれない、子どもなりの『正解』があるみたい。

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056 正解は本人だけが知っている <1/3>

子どもの室内遊ばせスペースで遊んでいる息子(次男・当時2歳)の相手をしてくれている婆ちゃんがいた。形はめ遊びをしてたんだけど、息子は真剣に?悩みながら?形を置いていってる。間違ったところでも自分なりに納得しては、次のパーツへと手を伸ばすんだけど、相手をしてくれている方はどうしても、正しい所に置かせたいらしく正しい方へ導いていく。そんな光景を見て、僕の父親が長男を遊ばせてくれている時、同じようにしていたのを思い出したなぁ。子どもにしてみれば、『置く事』を楽しんでるのだから、場所は正しくなくってもいいのに、と思いながら眺めていた。

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055 親だって言ってくれなきゃわからない

ウチの長男は年少児の頃までは、自己主張が下手だった。

当時の僕はそんな長男に対しモヤモヤした気持ちをもっていた。

ところが小4ともなるとそれを忘れさせるほどの豹変ぶり。「もう少し自分を抑えろよ」と言いたくなるほど。

幼稚園での友達とのかかわりの中で、自己主張の仕方を学んでいったのかな。

 

子どもって、自分の欲求や要求をハッキリとは言わないで(言えないのではなく)、目で訴えてくる事がある。

ウチの次男の事なんだけど、

自己主張の固まりで、且つ超甘えんぼ。

当時3歳の奴にしっかり言われた事があった。

 「(親なら)言わないでもわかってよ」

と何度も。

む、無理じゃ。

いや、無理じゃなくてもそううまくはいかないっゾ。ってね。

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ポケモン的な?



 

054 いざとなりゃ年少だってお兄ちゃん

託児ボランティアでの事。

託児スペースで遊んでいると、年少男児が「のどかわいた」と言って来た。
水筒持参ではないのでいつもだと部屋の外の水飲み場まで大人が連れていくんだけど、この時大人は僕だけ。
他は1歳半男児と1歳半女児が一人ずつと、年長女児。
年長女児に1歳半を任せるわけにはいかないから年長女児に年少男児水飲み場まで連れて行ってくれるよう頼んでしまった。
で、介添え難なく成功。

で今度は1歳半男女の超バトルがあった。
バトルに負けた1歳半男児が泣きそうになった時、
水飲み場まで介添えが必要だった年少男児が「いないいないバー」などやってあやすなど「おにいちゃんぶり」を見せたりしてた。
子ども同士の関わり方というか、力関係と言うか…。

子どもも子どもなりに自分のポジションを自覚しているようで面白かったなぁ。

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次男が生まれた時長男が描いた『赤ちゃんが乗ってます』マーク



053 親なんて駄々こねないで動かせる

子どもの遊ばせスペースの絵本コーナーで本を読んでいると、2歳くらいの男の子が本を持ってやってきた。
読んでくれといってるのかと思い読み始めると、暫くして違う本を引っぱり出して僕の前に置いて喜んでる。
「本を出す」という「遊び」だったみたい。

また別の日、同じように本を読んでいると、別の子がやってきたので、黙読していたのを音読にかえた。
気に入らなかったらしく、自分で本を持って来た。
鉄道絵本だった。彼は「これなに?」「これは?」ひとしきり質問した後今度は自動車絵本。
やはり同じように「これは?」「これは?」と聞いてきた。
3歳位だったかな、時折自分で「ニッサンの〇〇〇〇」だとか「200系〇〇〇」と教えてくれた。

そんなふうによその子と遊んでいるとたいがい次男(3歳・入園前)がやってきて、「こっちにきて」「本は読んじゃダメ」という。
自分と遊べと。ま、当然?かな。

4歳になったある日、新聞を床に広げて読んでいたら、その新聞の上にのかってきた。
「新聞読んでるから踏まないでよ」というと、「ボクしんぶんだから、ボクをよんで」と、その場でま〜るくなった。


僕にとっては駄々こねよかナンボも有効な働きかけだった。


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チュン太郎ではない だだの雀

052 自分からやろうとしなきゃ始まんない

年少の次男と自転車で移動する時は荷台の補助席に乗せていた。
最初のうちはダッコで乗せ降ろしをしてたんなだけど、ある日突然、
「やってみる」って。

補助席のステップを使って自分で乗ることに挑戦し成功。

その後自慢気に
「自分で乗れるようになったでしょう」

「なんでだと思う?」って聞いたきたので

「大きくなったからかなァ」と言うと奴は

「自分で乗ろうと思ったからだよ」

 

運動能力は備わってるはずなのに、出来るはずなのに出来ない、しないというのは、こういうことなのだなって思った。

どうすれば子ども自身の意思で「…したい」と思わせる事ができるのか、自分が子どもだったら、自分が子どもの頃は…とその都度意識しての働きかけ(声掛けだけでなく)が大事なのかなと。

 

ブログの中でも子どものやる気スイッチを探してるっていう話もあるけど、ホント、難しいよね。

 

でも子どもは親のやる気スイッチは簡単に見つけるみたい。
アレして、コレ買ってと駄々をこねるだけなら断固拒否!だけど、
ウチの子らはしてあげたくなる、買ってあげてくなる言葉や仕草で働きかけてくる。
それを人は『親バカ』というかもしれない。

 

shironori.hatenablog.com

 

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051 親だって言葉一つで動かせる

ウンチがしたいというので(一階のトイレで)手伝おうとしたら、 「さっきお兄ちゃんがしてたから、クサイから上(二階のトイレ)でする」 と言う。

「じゃ、上がっておいで」と先に上っていこうとしたら、苦しそうな声で

「ウ・ン・チが重くて のぼれないィ…」

しかたないので二階まで抱いて連れてった。

 

寒くなってからというもの僕と幼稚園バス停に行く時、必ずダッコをせがむ。
ある日いつものように、渋りながら、ごまかしながら道を急いでいると、「ダッコしてあげなさいって言ってるよ」というので「だれが?」と聞くと

「はかせが!ほら、手紙といって何かを渡すフリをしてきた。

 「アッ、ほんとだ!」もちろん、何もないんだけど、ついのせられてしまった。

それにしても、はかせって…ダレ??

 

また別の日、帰りのバス停までお迎えに行った時帰りの道すがら、

「きょうは頑張ったからお父さんにダッコとか、オンブとか、かたぐるまとかしてもらいなさいって」と言ってきた。

「だれが?」と聞くと

「ちたと先生!」担任の先生の名前。

「なにを頑張ったの?」と聞くと

「幼稚園に行くとか…遊ぶとか…」…「今日、ピーマン食べたんだよ」…「おいしくなかった〜」…「でもお茶があったから大丈夫だった」

家内がお弁当に肉詰めのピ−マンを入れたって言ってたのを思い出した。

要するに、嫌いなピーマンを我慢して食べたんだからご褒美にだっこか、おんぶか、かたぐるまをしろと、こう言いたいのだなと思った。

「先生が言った」というのはどうやら怪しい。

なんだかんだで、結局肩車で帰った。

 

4歳は4歳なりに色々と親の使い方を考えている。

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